文進堂 畑製筆所

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【事例4】筆の修理・改良(後編)


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皆さまへ


いつもありがとうございます。

前回に引き続き、筆の修理後編をお届けします。

(前回の記事はコチラ


作家様のご希望を伺い、古細微頂光鋒®で、出穂20mm、先肉普通で仕立てます。

早速、毛の選別と毛組、仕立てに入ります。
晴れた日の午前中、南向きに毛を選別しました。

今回は小さな穂首なのですが、「さらえ」の作業でかなりの毛を捨てるため、
十分に毛を確保します。

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↑皮をとった後の原毛です。


そして仕立てていきます。
冬の時期は乾燥に時間がかかります。

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上毛巻きをして、焼締めをします。
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作家様のご希望でのり固めをしました。
桐箱も新調して、
筆に命が吹き込まれました。

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そして筆をお受け取りになった作家様によって二度目の命が吹き込まれました。
桐箱には、今回の物語を裏書きなさったそうです。
作家様と物語を刻めたことがとても嬉しく、
そしてこれから紡いでいかれる時間に想いを馳せると温かい心地になります。

手に馴染み、末永くお使いいただけますように。

この度はありがとうございました。


(※完成以降の写真を撮影できておらず、作家様が送ってくださいました)