いつもありがとうございます。
前回に引き続き、筆の修理後編をお届けします。
(前回の記事はコチラ)
作家様のご希望を伺い、古細微頂光鋒®で、出穂20mm、先肉普通で仕立てます。
早速、毛の選別と毛組、仕立てに入ります。
晴れた日の午前中、南向きに毛を選別しました。
今回は小さな穂首なのですが、「さらえ」の作業でかなりの毛を捨てるため、
十分に毛を確保します。
そして筆をお受け取りになった作家様によって二度目の命が吹き込まれました。
桐箱には、今回の物語を裏書きなさったそうです。
作家様と物語を刻めたことがとても嬉しく、
そしてこれから紡いでいかれる時間に想いを馳せると温かい心地になります。
手に馴染み、末永くお使いいただけますように。
この度はありがとうございました。
(※完成以降の写真を撮影できておらず、作家様が送ってくださいました)