文進堂 畑製筆所

筆の選び方

1. 原料の違いによる選び方

筆の多くは動物の毛でつくられます。
中には、植物や鳥の羽などを使ったものもあります。

筆は主に、下記のようなタイプに分かれ、毛によって表現できる線が異なります。

  • ●柔毛筆・・・ヤギ・イタチなど
  • ●剛亳筆・・・馬・イタチ・狸・黒豚など
  • ●珍毫筆・・・鶏・孔雀・水鹿(山馬)・アナグマ・兎、竹・藁など
  • ●兼亳筆・・・剛亳と柔毛の数種類の毛をまぜて弾力をもたせる筆

2. 毛質による選び方

名称に「古」がついている筆・・・30年以上熟成させています。
文進堂ではヤギの毛の筆(羊毛筆)の毛質ランクのお問合せが多くありますので、記載いたします。

  • 1.古細微頂光鋒
  • 2.古細嫩頂光鋒
  • 3.古細微光鋒
  • 4.古細光鋒
  • 5.古粗光鋒

上記の同ランク中でも、個体差によって価格が異なります。

馬の毛は、「馬毛」「天尾」等記載されている場合があります。
天尾は、馬の鬣(たてがみ)、尻尾のことを指し、馬毛よりも高い値で取引されます。
また、内地産(日本産)天尾と中国産天尾では数倍価格が異なります。筆致は内地産の方が繊細で柔軟です。
内地産天尾の価格ランクはこのようになります。※状態、長さによっても異なります。

  • 1.内地白天尾
  • 2.内地赤天尾
  • 3.内地薄天尾
  • 4.内地黒天尾

3. 穂先の仕立てによる選び方

穂先の仕立てによって、表現できる線が異なります。
弊社では主に、下記のようなタイプを制作しています。

  • ●普通・・・通常の少しぽってりしたタイプで、使い込むほどに先肉が減って書きやすくなります。
  • ●先スキ・先ズラシ・・・先肉を減らして開閉しやすい仕立てで、作家さんによっては落款まで書くこともできます。起筆の線は鋭くなります。
  • ●先寄せ・・・先肉が多く、扱いづらいのですが、ボリュームのある雄大な線を表現できます。

先ズラシをお使いになっている方が、オーダーメイドをされる場合、
現状のズラシ割合をお使えしますので、「あと〇%先肉をつける」「あと〇%ズラシ」等も対応させていただきます。
完全先寄せも対応しております。


4. サバキ・のり固めを選ぶ

弊社では小筆以外、ほとんどのり固めをしておりませんので、中まで毛を確認していただけます。
のり固めを必要とされる方は備考欄にその旨ご記入ください。通常、サバキの商品をのり固めする場合、在庫がある場合はのりを乾燥させて出荷まで1週間程度お時間をいただきます。
兼毫・剛亳筆の場合は、「穂首の仕立てを選択」の部分で選択できる場合もございます。

  • サバキ
  • のり固め