文進堂 畑製筆所

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【事例3】筆の修理(改良):7連筆を4~3連筆に


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皆さまへ

いつもお世話になります。

前回の大字書・特大筆修理に引き続き、
連筆の修理(改良)をしましたのでご紹介させていただきます。


ある作家さんから

「7連筆を使っているけれど、3連筆か4連筆にできないかな?」

とご相談いただきました。


購入されたお店では修理不可だったそうです。

事情を伺って事前に写真を拝見し、
現物を工房まで送っていただいて確認しました。

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<現状>
・毛は経年変化しているものの、特に問題なし
・軸には一部割れあり
 →虎竹の性質上、仕方がないが、今後割れが広がる可能性がある
・穂首の着脱部分の太さが穂首によって若干ミリ異なっている


<ご要望と課題>
・現状の7連筆仕様を3連筆・4連筆に減らして書くと
 ダルマが邪魔になる
・穂首部分はそのまま使いたい(着脱ネジ含めて、7連でも3~4連でも使いたい)
・軸もできればそのまま使いたい
 →費用面を考慮して
 →今より重くしたくない
・3連か4連筆かは、価格によって決めたい


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現状の把握と作家さんのご要望と課題を弊社なりに明確にして
軸職人と打ち合せを行います。

そして構想から約1カ月、全ての課題を解決する連筆が完成しました。

・3連筆でも4連筆でも可能
・穂首部分はそのまま使える(着脱部分が若干ミリ異なっていても対応)
・割れにくい筆管に新調(こちらの方が安価)
・ダルマを最小に
・より軽く

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この時期に、皆さまが大切になさっている筆の修理や改良をお考えになってみては如何でしょか。

10連筆、5連筆などもご相談ください。

長く寄り添う筆になりますように。